たにぞうのブログ

エロゲの感想を書いていきます。たまに他のことも書くかも

ビジュアルノベルと画面

はじめに

 たにぞうです。皆さんは普段やっているゲームのジャンルを何と捉えていますか?エロゲ、ADV、RPG、答えは人によってさまざまだと思います。本ブログは仮にもエロゲブログですから、本記事では、エロゲにおいて一番広く採用される「ビジュアルノベル」というジャンルについて、どのように分けられるのか考えていきたいと思います。

 

ビジュアルノベルとは

 ビジュアルノベルと言われてもわからないという方のために簡単に説明をすると、電子画面上で読む小説というのが伝わりやすいと思います。ノベルゲームとも呼ばれることがあります。画面に表示されたテキストのみに限らず、CGや音楽に選択肢、声やセーブ&ロード等、様々な要素が組み合わさってできたものであり、電子書籍とは似ず非なるものですから、覚えておいてください。

 

分類

 ビジュアルノベルがどういったものなのかはお判りいただけたものとして、分類に移っていきます。分類と言われてもわからないという方も当然いらっしゃるでしょうが、言葉の意味と違い、こちらは見ていただいたほうがわかりやすいと思いますので続けます。

 現代において最もオーソドックスなのは、上の画像のようなタイプ(仮称:タイプA)でしょう。画面のもっとも手前にテキストウィンドウ、次にキャラクターの立ち絵、奥には背景といった具合です。テキストウィンドウは画面の下側に、高さは画面のおおよそ1/4ほどで置かれています。テキストウィンドウの中身はどのようになっているかというと、話しているキャラクターの名前、テキスト、セーブやロード等ゲーム進行にかかわる部分の三つで構成されているのが一般的です。上の画像のように、キャラクターの顔が映ることもあります。

 テキストが画面に占める割合は小さく、ビジュアルノベルにおけるビジュアルの部分を重視したレイアウトであり、ある意味でアニメ的、画面効果も目立ちやすいため、とっつきやすいという特徴があります。

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次に紹介するのは、このタイプ(仮称:タイプB)です。昔からエロゲをやっていたという人は、こちらのほうがなじみ深いでしょうか。タイプAと比べ、画面にある要素自体に大きな違いはありません。ですが、一目でわかるであろう違いが、テキストウィンドウです。タイプAでは画面の1/4ほどに収まっていたテキストウィンドウが、タイプBでは画面全体に広がっています。

 一見すると画面が見づらいようにも感じますが、このタイプの画面をうまく活かした作品として、『素晴らしき日々』が挙げられます。テキストウィンドウが画面を支配しているという点を逆手に取り、同じ単語や意味のない言葉の羅列で画面を埋め尽くすことで陳腐さをある程度克服したのは、非常によい策だったと思います。

 前述の通りに、ビジュアル面にあまり期待は持てませんが、テキストをメインに据えて、イメージのための素材としての背景やキャラクターを添えるとすれば、かなり優秀な媒体と言えるでしょう。

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 こちらはかなり極端な例になってしまいますが、最後に紹介するのは漫画的表現に挑戦したタイプ(仮称:タイプC)です。このタイプは大槍葦人氏が関わった作品以外では見たことがありませんが、残念ながら労力を考えれば当然と言えます。単に吹き出しがキャラクターの近くに行くといったものであれば、purple softwareの一部作品やニトロプラスの『天使ノ二挺拳銃』などありますが、これらは、性質上はむしろタイプAに分類されます。

 画像のためわかりにくくて申し訳ありませんが、実際にプレイすると、コマやキャラクターはフェードインしますし、そのほかにも極限まで動的表現を突き詰めたものとなっているというのが最大の特徴です。

 

おわりに

 やはり腐ってもゲームですから、分類分けは難しいですね。一部要素が共通しているからといって同じタイプにまとめようとすると、すぐに2,3タイプをまたがることになってしまいます。何か明らかに本記事にないタイプの作品があれば、ぜひ教えてください。加筆します。つたない文を最後まで読んでいただきありがとうございました。